夜勤のツラさや眠気を吹き飛ばしてくれる食事方法
病院やコンビニ、工場やホテルなど夜勤の仕事って大変ですよね。こういった仕事がないと社会は回らないので感謝の限りでございます。
常に夜勤で働いて生活リズムを完全に夜型に移行できれば、慣れも出るだろうし少しは楽になるかもしれませんが、たいていの場合はシフト制で夜の勤務があったり昼に働かなければならない時もあったりだと思います。そうでなくとも昼に全く活動しないというのはなかなか厳しいものがあるのでやっぱり夜勤はツラいですよね。
そういう人が疲れや眠気をできるだけ感じない方法があるとしたら是非とも知りたいですよね?
そういった中、「夜勤に慣れていない人が夜勤をしたときに、どういった食事をすれば疲れにくくなるのか?」ということが報告されておりましたのでご紹介します。
夜食はとるべきか?
これは2019年に南オーストラリア大学が行った研究(1)なのですが、今までに夜勤の経験のない男女44名を集めて次の3つのグループに分けました。
- 夜の12時半にしっかりと食事をとる(1日に必要なカロリーの30%)
- 夜の12時半に軽食をとる(1日に必要なカロリーの10%)
- 何も食べない
そして、1週間模擬的な夜勤の活動をしてもらって、21:00、23:30、2:30、5:00のポイントで参加者の健康状態を調べました。
つまり夜勤に慣れている人ではなく、夜勤をすることにツラさを感じる人を集め、そして食事の量を変えることによって体調に何か変化があるのかということを調べたわけですな。
その結果、
- どのグループも眠気や疲労を感じた
- が、疲労、眠気、活力、パフォーマンス、については何も食べなかったグループが最も感じやすく、軽食を取ったグループが最も感じにくかった
- 空腹感は何も食べなかったグループが最も感じたが、他の2つのグループに違いはなかった
という感じに。
夜勤中に何も食べないと、空腹感は感じるわ、疲れや眠気に襲われるわ、パフォーマンスは落ちるわで、何も食べないのはNGだそうですね。
そして、ガッツリ食べても軽食を食べたときと比べて空腹感が満たされるというわけでもなく、逆にあまり食べ過ぎずに軽食をとるだけのほうが体調が良くなるというわけです。
どれぐらい違いがあったかというと、何も食べなかったグループと軽食を取ったグループを比べた場合、
- 疲労感:約1.6倍
- 眠気:約1.4倍
- 活力:約1.2倍
ぐらいの違いが。食事の量を変えただけなのに結構な違いですね。
また、頭痛やめまい、胃のむかつきなども軽い食事によって軽減されたという結果も出ましたので、夜勤組にとって軽食は侮れない存在ですな。
どんな軽食が良いのか?
ちなみに、このときの軽食の内容はリンゴとミューズリーバーが出されたとのこと。
夜勤をしている人でもコンビニ弁当やポテチ、ファーストフードなどを食べている人も多いと思いますが、こういったもので体調が良くなるのかは不明。
実際にこういったジャンクフードを夜勤の最中に食べることで体調がどうなるのかということは検証されていないので、何とも言えないところではありますが、ジャンクフードによるいろいろな健康被害を考えれば、そういったものは避けたほうが良いでしょうね。
フルーツやちょっとした軽食を200~300kcalほど食べることを意識してみると夜勤で体調が悪くなるのが改善されるかもしれません。
また、カフェインによって脳の疲労が軽減されるよ!っていう報告もあるので、コーヒーや緑茶を定期的に摂るのも良いかもしれません。
ただ、あまりに飲み過ぎるとカフェインに対する耐性ができてしまい効果が薄くなっちゃうようなので、飲み過ぎには注意しなきゃなりませんな。
どうぞよしなに。
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