コンビニの弁当やおにぎりって実際どこまで危険なの?問題
コンビニの弁当やおにぎり、パンなどって体に悪いとは知りつつも食べてしまいますよね。
そもそも体に悪いとされる由縁は、食品添加物の問題が大きいと思うんですが、食品添加物って一応危険性がないと言われるレベルが国によって決められて使用されているので、安心しちゃってる部分があると思うんですよ。
ただ長期的に見たときにハッキリと危険性がゼロであるとは言い切れません。ジャンクフードで頭が悪くなるといったことも近年は言われていますしね。
で、実際どれぐらい危険なのか?っていうのをデータで見ていきたいと思います。
弁当やおにぎりによく使われる「pH調整剤」
例えば、食品の腐敗を防ぐために用いられる「pH調整剤」というものがあります。これは食品のpHを6.0~6.5ぐらいの弱酸性にすることにより、食品中の微生物の繁殖を防ぐためのものになります。
長い間、腐敗防止のためには「保存料」が使われてきたのですが、発ガン性があるということが広まったため(1)、保存料が入ったものは中々売れなくなり、代わりに使われ始めたのが始まりです。
コンビニの弁当やおにぎり、パンや漬物などの裏面を見てみると入っていることが多いでしょう。
具体的には、
- リン酸
- クエン酸
- コハク酸
- 酒石酸
など様々な種類があるのですが、一括して表示することが認められているため、何がどれぐらい入っているのかはわからないのが現状です。
中でも特に問題なのがリン酸なのですが、これを過剰摂取すると、
- 骨密度の低下
- 動脈硬化の原因
- 腎臓に悪影響
- 循環器系に悪影響
- 老化促進
- 高血圧
- ホルモンバランスの悪化
などといったことが起こることが分かってます。多量にこういうのが含まれていた場合、体調が悪化してしまうわけですな。
食品に入っているpH調整剤の量
若干旧聞ではありますが、ある食品添加物の製造会社の社長によると、弊社では、コンビニエンスストアチェーンと取引のある製パン業者の注文を受けてpH調整剤を製造していますが、サンドイッチに添加するpH調整剤の量が非常に多いのです。そこで、製パン業者に「もう少しpH調整剤を抑えて使ったほうがいいと思いますよ」と進言したのですが、「コンビニチェーンからの要求ですから」と受け入れられませんでした。あんなに多量に添加すると、食べた人の健康保持に不可欠な腸内細菌の善玉菌まで殺しかねないと、心配しています。
とのこと。本来なら自社の商品がたくさん売れるほど嬉しいはずなんですが、あまりにえげつない量が入っていて罪悪感にさいなまれているわけですな。
厚生労働省による食品添加物の使用基準を見てみても、pH調整剤の使用基準は具体的に定められていないため、いくらでも使おうと思えば使えちゃうわけです。
しかし、実際どれぐらいの量のpH調整剤が入っているのかはこの企業は公表してくれていないので、サンプル数1の単なる意見でちょっと怪しいところ。
そこで2017年に「コンビニ弁当には実際どれぐらいのリン酸が入っているの?」というのを成分調査(2)してくれた大学がありました。
pH調整剤に含まれているものの中でも、特に気を付けたいリン酸にだけ焦点を絞って調査したわけです。
この研究では、コンビニ弁当を16種類用意し、それぞれのリン酸量を測定しました。その結果、
- 214~434mg(平均304mg)
の量のリン酸がひとつのコンビニ弁当には含まれていたそうです。
これがどれぐらいの量なのかというと、1991年に欧州の食品安全委員会で行われた大規模調査(3)が参考になります。これによると明確なリン酸の安全レベルが決められておりまして、
- 体重1kgあたり1日70mgのリン酸であれば大丈夫
とのこと。つまり、体重50kgだとしても3500mgまでは摂取しても良いということになるので、そこまで問題ではないことが分かりますね。
まあpH調整剤の量はそこまで気にしなくてよくても、他の食品添加物の安全性まで担保されたわけじゃありませんがね。
いろいろな添加物の入ったものを食べ続けたらどうなる?
廃棄予定だったコンビニ弁当を豚のエサに1日3キロ使ったら奇形種がどんどん生まれた、みたいな話もありますが、食品添加物は1種類だけの問題ではなく、たくさんの種類があり、それらを長期間食べ続けた場合の影響がよく分かってないんですよね。
そこでパリ大学が大規模な研究(4)をしてくれているのですが、これは「加工食品を長期間食べ続けたら体にどんな影響があるのか」を調べたものになります。
加工食品っていうのは、よくわからないカタカナの原材料だとか、植物油や精製糖がいっぱい入っているもののことです。まさにコンビニ弁当のようなものを食べ続けたらどうなるのかといった実験なわけですね。
実験では、約105,000人の男女を対象にして、まず3300種類の食品リストを渡して参加者が毎日何を食べているのかをチェックしてもらいました。
そして5年間継続した結果、参加者のうち約2200人が癌になったんだとか。
そこで、癌になった人たちの食事を分析した結果、
- 加工食品を食べる量が10%増えるごとに、癌の発症率は12%増加する
ということが分かったんだそうな。つまり、1日の総摂取カロリーのうち10%が加工食品で補われていたとしたら結構ヤバいかも?ってことですな。
成人の1日の消費カロリーがだいたい2000~3000kcalで、コンビニ弁当の平均カロリーはだいたい600kcalぐらいらしいですから、2~3日に1個ペースでコンビニ弁当を食べても結構ヤバいことになるようです。
観察研究なので、もともと加工食品を食べない人はその他の健康に関することにも気を使ってるんじゃないの?といった疑問もあると思いますが、この研究ではそういった要素もできる限り排除して分析しています。
やっぱり、コンビニ弁当はできる限り避けたほうが良いという当たり前の結果に。
さらにそれでも、コンビニ弁当を食べたいんだ!という衝動に駆られたら、「摂取カロリーの10%まで」っていうルールはボーダーラインとして頭の片隅に留めておいてくださいませ。
まとめ
- 個々の食品添加物の使用量の基準は安全ラインを決められている
- が、それらを組み合わせていろいろ食べた場合明らかに健康を害する
- コンビニ弁当などジャンクなものを食べる時まずは、カロリーの10%までというのを決めて守ってみましょう
どうぞよしなに。
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