長生きしたきゃこれを食べとけ!健康的なお年寄りの食事の共通点
たしかに、野菜や魚中心の和食は体に良くて健康的ですが、それだけだと物足りないと思います。欧米の食事が主流になっている現代で、いろいろな食べ物があふれている中、それらの誘惑すべてに打ち勝つことは厳しいですよね。
「健康的なお年寄りは普段どんなものを食べてるの?」っていう研究(1)があって、和食にもないものもあっておもしろかったです。
健康的なお年寄りは普段何を食べているのか?
これは東京大学が行った研究なのですが、日本に暮らす65歳以上の女性2108名を対象にしたものです。
まず全員の生活習慣に関してアンケートを取り、
- 体の脆さ
- 運動量
- 疲れやすさ
- 急な体重の減少があったか
を評価して全体を「体の丈夫なお年寄り」と「体の弱いお年寄り」に分けました。
その上で、1か月の全員の食事内容と量を記録してもらったんですが、
その結果、体の丈夫なお年寄りが普段何を中心に食べていたのかというと、上から順番に、
- コーヒー
- 魚介類
- 緑茶
- 野菜・果物
- 豆
- 乳製品
- 肉
- 卵
- じゃがいも
といった感じでした。
中でもコーヒーがダントツのトップ。魚介類や緑茶の約1.5倍、野菜や果物の約2.5倍だったそうです。
昔ながらの和食にはないものなので、これがトップに来るのは個人的に意外でした。
なので、コーヒーや緑茶をガブガブ飲んで、魚介類と野菜中心の食事が最強ということですな。まあ当然と言えば当然です。
そこにたまに牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品、そして肉や卵などを使ったものを食べれば、欧米の食事内容であっても健康を保てるというわけですね。
また、逆に体の弱いお年寄りはなにを食べていたのかというと、
- 清涼飲料水
- 米
- 菓子
を食べる量が多かったんだそうな。
清涼飲料水や菓子が体に悪いのは分かりますが、米がランクインしていたのはこれまた意外。
全く食べるなということではないのでしょうが、いくら飯が進むおかずがあったとしても、ドカ食いはよくない模様。
健康的な食事の共通点
で、体の丈夫なお年寄りが食べていたものに共通してどんな特徴があったのかを分析したところ、
- タンパク質と抗酸化物質の量がとにかく多い
傾向にあることが分かりました。
研究者によると、
タンパク質と抗酸化物質の摂取により、体内の炎症が抑えられ、筋肉の合成を促す。これにより虚弱を予防する可能性がある。
のだそう。つまり、タンパク質を摂取するだけでなく、同時に抗酸化物質も一緒に摂取すると筋肉が増えて健康的な肉体になる、という話らしい。
ちなみに抗酸化物質って具体的にどんなものかというと、
- 抗酸化ビタミン(ビタミンA、ビタミンE、ビタミンC)
- ポリフェノール(アントシアニン、カテキン、テアフラビン、カカオポリフェノール、ルチン、フェルラ酸、クロロゲン酸、クルクミン、ショウガオールなど)
のようなものですね。中でも、
- ビタミンA:人参やかぼちゃなどの緑黄色野菜、乳製品、卵、豚やレバーなど
- ビタミンE:魚介類、緑黄色野菜、豆やナッツなど
- ビタミンC:ピーマン、キャベツ、ブロッコリーやじゃがいも、緑茶など
に多く含まれております。ポリフェノールにも結構種類がありまして、
- アントシアニン:赤ワイン、ブルーベリー、茄子など
- カテキン:緑茶、紅茶、ウーロン茶など
- テアフラビン:紅茶、ウーロン茶など
- カカオポリフェノール:ココアやチョコレートなど
- ルチン:蕎麦、柑橘系の果物、玉ねぎなど
- フェルラ酸:玄米
- クロロゲン酸:コーヒー
- クルクミン:ターメリック(カレー粉)
- ショウガオール:生姜
など、結構いろんなものが健康的な食材として食べられますね。
魚や肉、卵などでたんぱく質を摂取したうえで、この辺の抗酸化物質が含まれる食材を意識して食べていると相当健康的で長生きできる生活ができるんじゃないでしょうか。
どうぞよしなに。
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