頭が回らないから!それをダイエットを中断する理由にしないで
ダイエット中ってなんか頭の回転が鈍った気がして、うまく物事が考えれないように感じたことってありませんか?
かく言う自分なんかも、朝から何も食べないで机に向かって作業していたりなんかすると、どうも頭の働きが悪くなったような気がして何か食べたくなる衝動にかられます。
たとえ空腹を感じていなかったとしても、頭が回らないのは脳に栄養が回っていないからなんじゃないかって思っちゃうんですよね。
ところが、カロリー制限をいくらしても頭の働きは悪くならないよ、という研究が出ていて、ついつい何か食べちゃう癖を見直さなくちゃなと思った次第です。
カロリー不足でも頭は回る
ペニントン生物医学研究センターが2007年に行った実験(1)では、48人の健康な男女を集め、
- 今の体重を維持できる最低のカロリーを摂取してもらうグループ
- 1日に必要な摂取カロリーから25%引いてカロリー制限してもらうグループ
- 1日に必要な摂取カロリーから12.5%引き、さらに12.5%を運動で消費してもらうグループ
- 1日の摂取カロリーを890kcalにまで落としてもらったグループ
の4つのグループに分けました。
そして、定期的に認知テストを受けてもらい、6か月間観察しました。
ちなみに、1日の必要なカロリーは年齢や性別・体重・活動レベルなどで変わってくるのですが、だいたい2500~3000kcalぐらいに収まるので(参考)、
1日890kcalしか摂取しないグループは相当ハードなカロリー制限になります。
なので参加者の健康を配慮して、4番目のグループだけは実験期間が6か月に満たなくても体重が15%減った時点で実験を終了したそうです。
ここまでいろいろなカロリー制限をしたグループを比較した結果何が分かったかというと、
- 記憶力に変化なし
- 注意力に変化なし
カロリーをいくら制限しようがしまいが、認知テストの結果には何の影響も出なかったそうです。
どれだけカロリーを制限しようが頭の働きには一切関係が無かったわけですな。なんとも意外な結果に。
頭が回らないと感じる訳
また別の実験(2)になるのですが、今度は参加者に48時間の断食を行ってもらって、認知機能と感情の変化を調べるという実験があります。
この実験によるとやっぱり、48時間の断食後も認知機能は悪化することなく、逆に予想外の状況になった時に対応できるかとうかみたいな柔軟性の能力はアップしたんだとか。
ところが感情面はどうだったかというと、イライラとか怒りの感情が増幅するということが分かったんです。ちなみに怒り以外の他の感情には変化はありませんでした。
ですから、ダイエット中とかでカロリー制限しているときに頭が回らなくなるなと感じるのは、カロリー制限によるイライラがもたらす感情的な理由なのかもしれません。
何か食べたくなったら
ということで、別にお腹が空いたわけでもないのに何か食べたくなるのは、イライラが原因かもしれません。
ということでダイエット中なのに何か食べてしまう!という人の対策としては感情コントロールが有効です。
感情コントロールの方法として手っ取り早いのを一つ上げておくと、緑茶です。
緑茶にはテアニンが多く含まれており、これがストレスや怒りの感情を和らげてくれる効果があると言われております(3)。
安直な方法ですが、手っ取り早くできるのでダイエット中食欲の誘惑に負けそうなときは試してみてもよろしいんではないかと。
さらに手っ取り早いものとして、テアニンのサプリも出ているので参考までに。
まとめ
- カロリー制限しても記憶力や注意力などに影響はない
- 逆に柔軟性などの能力は上がる
- カロリー制限で怒りの感情が高まるので、カロリー制限中の食欲の増加はそれが原因かも?
- ダイエット中にどうしても何か食べたくなったらとりあえず緑茶を飲んどけ!
どうぞよしなに。
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