適量の酒は時間の無駄どころか、生産性を上げるぞという話
会社の飲み会とかで前の日に飲み過ぎてせっかくの休日なのに起きたのは結局夕方になっていたりだとか、
休みの日に昼間から飲んでしまい結局一日中何も有意義な活動ができなかったりだとか、
酒で後悔するときは決まって、酒って時間の無駄だなぁ~、と感じるわけです。
でも、これは飲みすぎが原因なわけでして、適量の酒であれば時間の無駄どころかむしろ時間を有効活用できるんじゃないか?ということが分かっています。
少量のアルコールで創造性がアップ!
2016年にオーストリアのグラーツ大学が、酒は創造性を促進させるために役に立つの?ということに関して調査してくれました(1)。
というのも、普段は理性で思考とか行動は制御されているのが普通なんですが、酒を飲むことによって脳のたがが外れて普段は考えないことまで考えることができるんじゃないの?ってことを研究者は考えたわけです。
実験では70人の男女を集め、
- 約5%のアルコールビールを飲んでもらうグループ
- ノンアルコールビールを飲んでもらうグループ
の2つのグループに分けました。
このときアルコールを飲んでもらうグループには、血中アルコール濃度が約0.03%の状態になるように飲んでもらいました。
海外の実験ですので平均的な体格は大きめですが、
体重約75kgの男性の場合だとビール500ml、体重約65kgの女性の場合だとビール350mlを飲んでもらったようです。
まあ、ちょっとほろ酔いになったかなー、ぐらいの量と感覚ですな。
そして、リモート・アソシエイト・テスト(RAT)という創造性を測るためによく用いられるテストを被験者に受けてもらったところ、
- アルコールビールを飲んでもらったグループはノンアルコールビールを飲んでもらったグループと比べて、創造性のスコアが約1.5倍
になったんだと。
ただし、飲み過ぎた場合は逆に創造性のスコアは下がっちゃうみたいなので、ほろ酔いの範疇を超えて飲んでしまうと逆効果。まあ当然のことなのですがね。
時間の無駄にならないための酒の飲み方
まとめると、
- ほろ酔い程度の適量の酒(ビール1本とかワイングラス1杯とか)であれば創造性が増す
- それ以上飲めば逆に創造性は下がる
ということであります。
創造性って言うとたまに芸術家とかクリエイターみたいな人たちには関係あるだろうけど、自分なんかにはそんなものは必要ないっていう人がいるんですけど、
- メールとか文章を考えていて次の文面が出てこなくて困っているとか、
- 改善提案をしなくちゃいけないんだけど何もアイディアが出てこない
なんてときに新しい考えを生み出すときにも使えるのが創造性なので、何か仕事や考え事で行き詰っているときに軽く一杯飲んでみるとまた良いのではないでしょうか。
ちなみに、勉強しているときとかインプット系の作業をしているときは少量の酒でも効率はやっぱり落ちちゃうんで、おすすめはアウトプット系の作業で行き詰っているときにほろ酔いになってみるなんてのが良さげ。
もちろん、時と場合を考えますように。
どうぞよしなに。
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